公園でダンボール箱に入れられて捨てられている子猫を見つけて、かわいそうに思いつい拾ってしまった・・・このような経験があるという、命の大切さを知り、やさいい心をお持ちの方も多いのではないかと思います。
すでに猫を飼っていたり、飼った経験のある方なら「猫を拾った(保護した)ときの対処方法に困ることはないかもしれませんが、このような経験がない方が猫を拾った場合、「猫を拾ってきたものの、一体どうしていいのかわからない」という方がほとんどだと思いますので、この記事では猫を拾ったとき、どうすればいいのかについて書いてみたいと思います。
捨てられている子猫を見つけたら・・・
見つけた捨て猫が子猫の場合、すでに体力が奪われ衰弱していることが多いので、適切な対応をできるだけ早くおこなう必要があります。
可能であればすぐにでも動物病院へ連れていき、子猫の状態を診てもらいます。しかし、時間外であったり、ペットを飼っていない方の場合、動物病院がどこにあるのかさえわからない場合もあると思います。その場合は、まずは安全な方法で子猫を自宅まで運ぶようにしましょう。
子猫を保護し、安全な方法で運ぶ
子猫がダンボール箱に入れられて捨てられている場合には、ダンボールの強度を確かめ、問題ないようであればその場で保護し、そのまま動物病院(無理な場合は、とりあえず自宅)へ運んでも構いません。
ダンボール箱などに入っていない子猫を保護する場合、子猫をそのまま抱きかかえて自宅まで連れて行く・・・のは「最終手段(危険な場所に捨てられている、雨に濡れている、極端に暑い・寒いなど)」にしてください。移動中に突然子猫が暴れて、抱きかかえている腕や手か落ちて、最悪ケガをしてえしまう場合もあります。ですから、猫を飼っていて自宅のキャリー・バッグが利用できるという方の場合は、キャリーの中にタオルや毛布などを入れて、キャリーがない方は丈夫なダンボールや箱などを用意して、中にタオルや毛布などを敷いて、子猫を安全に運んであげるようにしましょう。
また、保護する際、子猫が弱っている可能性もあるので、やさしく抱き上げ、用意したキャリーやダンボール箱などに入れてあげるようにしてください。
体温調整に気を配り、清潔に
捨てられている子猫は、見つけたときにはすでに衰弱によって体温が下がってしまっていることがあります。ですから、動物病院や自宅に子猫を運ぶ際には、キャリーやダンボールなどの中で子猫の身体が温まるように、タオルや毛布を入れる(敷く)などの工夫をしましょう。
しかし、衰弱による体温低下が見られないという場合で、夏などの暑い時期には、キャリーやダンボールなどの中が暑くなりすぎないように、換気してあげるようにします。
基本的に可能であれば、すぐに動物病院で子猫の状態を診てもらうようにします。しかし、とりあえず子猫を自宅で保護する場合には、気を抜かずに、保温や換気に注意して見守ってあげるようにしてください。そして、タオルなどで身体を拭いて、できるだけ清潔にしてあげます。
また、自宅で保護するときには、室内の冷房による冷え過ぎ、暖房による温めすぎ、急な温度の変化には気をつけてください。※特に、高温から低温への急な変化に子猫や衰弱した猫は悪い影響を受けやすいため要注意!
動物病院に連れていき健康診断を受ける
捨てられていて衰弱している子猫は、ウイルスの感染やノミ・ダニの寄生が多く、伝染性鼻気管炎(いわゆる猫風邪)にかかってることも少なくなありません。(目ヤニで目がふさがっていたり、鼻汁で鼻が詰まっているなどの症状)。
また、子猫でなくても野良猫を保護する場合も、危険な伝染病や寄生虫に感染しているケースが多いので、まずは動物病院に連れていき、獣医師に診てもらい適切な診断・治療・処置をしてもらうようにしてください。
そして、動物病院で診てもらい自宅にに帰ったら、キャットフードを与えて必要な栄養補給を。キャットフードはライフステージ(年齢)に合ったものを与えるのがベスト(成長段階によって必要な栄養バランスが違う)です。特に子猫には子猫用のフードを選んで与えてあげるようにしましょう。
先住猫がいる場合は注意して!
子猫や野良猫をひとまず自宅で保護する場合で気をつけなければいけないのが、「自宅ですでに猫を飼っている(先住猫がいる)」という場合です。拾ってきた子猫や野良猫は、ウイルスの感染や寄生虫に感染しているケースが多く、室内での接触などが原因で、先住猫がウイルスや寄生虫に感染してしまうケースもあり得ます。
ですから、特に先住猫がいる場合は、拾ったり保護した猫を最初に動物病院で診てもらうようにしてください。
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