現在では多くの獣医師をはじめ、里親団体からの猫の譲渡の条件のひとつとして「完全室内飼い」が推奨されています。猫の完全室内飼いをすすめているのには、それなりの理由があるからです。
特に、アパートやマンションなどの集合住宅で猫を飼うという場合には、完全室内飼いが必須条件です。
猫の完全室内飼いがすすめられている理由
多くの獣医師をはじめ、里親団体などが猫の完全室内飼いをすすめる理由にはどんなものがあるのでしょうか。
トラブルを未然に防ぐため
外出が自由にできる飼い猫が、近所の庭の観賞用の魚や飼われている小鳥を襲った、庭に糞をしたというようなトラブルの話は、あちらこちらで耳にします。
飼い猫を出入り自由にしているばかりに、近隣住民との深刻なトラブルになってしまったり、交通事故に遭う、最悪心無い人間による虐待の危険もあります。
飼い猫が外で起こす(受ける)トラブル
- 糞や尿などの排泄物
- 他人の庭の植物を荒らす・ペットを傷つける
- 他人の車やバイクに傷をつける
- 他人の家・部屋に侵入する
- 鳴き声(特に発情期の鳴き声)
- 野良猫との接触による病気の感染
- 交通事故に遭う
- 心無い人間による虐待
飼い猫を外に出すということは、このようなトラブルを引き起こす危険性と同時に、飼い猫が事故に遭ったりケガや病気の感染、最悪、虐待による殺傷の危険もあるということを覚えておいてください。
人間社会のルールを猫は理解できません
「隣の家でオシッコやウンチをしてはいけません」とか「他人の車に傷をつけてはダメ」と猫さん言ったところで、当然のことながら猫には人間社会のルールを理解することはできません。
お隣さんとの距離がだいぶ離れているとか、よほど広い庭がある家に住んでいるということではない限り、猫は完全室内飼いにしたほうがいいでしょう。猫を完全室内飼いにすることで、病気の感染や不慮の事故によるケガも防げるので安全です。
アパ・マンでは猫の完全室内飼いが必須条件
郊外の広い敷地を有する家に住んでいるというのなら話は少し別かもしれませんが、都市部の一戸建て住宅の場合も猫は完全室内飼いにしたほうが安心・安全です。
特に、お隣さんとの部屋の距離が必然的に近いアパートやマンションなどの集合住宅で猫を飼う場合には、猫を出入り自由にすることで、トラブルに発展する危険性が高くなります。
たとえペット可のアパートやマンションであっても、ペットを飼っていない入居者もいますし、「犬は好きだけど、猫は嫌い」という人もいます。あなたの猫が起こしたトラブルによって住民の中にペット禁止の流れ・ムードになってしまっては大変です。
このような理由から、アパートやマンションなどの集合住宅で猫を飼う場合は、完全室内飼いが必須条件といえるでしょう。
また、猫を完全室内飼いにすることで、病気の感染や交通事故に遭う危険もなくなるので安心・安全です。
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