特にアパート・マンションなどの限られた室内のスペースで猫と暮らす場合、あなたの猫が少しでも快適に過ごすことができるような部屋作りをすることが大切になります。
まずは、決まった場所に猫の「食事スペース」を作ってあげましょう。
猫の食事スペースを作る
室内で猫が生活するために必要なキャットフードとお水。猫を飼うことが決まったら、または、猫を飼いはじめたら、まず、決まった場所に、猫の「食事スペース」を作ってあげましょう。
食事スペースの設置場所としては、猫が落ち着いて食事ができる(人通りが少ないなど)場所がベストです。キッチンの端のほうに設置している飼い主さんが多いですが、ワンルームの場合だとそうもいかないこともあると思います。ですから、キッチン付近にこだわる必要はありません。部屋の中で猫が落ち着いて食事ができそうな場所を見つけて、そこに食事スペースを作ればOKです。
決まった場所に、猫の食事スペースを作ることで、猫も「そこに行けばご飯とお水がある」と覚えるので、猫だけでお留守番のときにも、安心して室内で過ごすことができます。
食事スペースの作り方
食事スペースには、キャットフードとお水を隣り合わせに用意します。フードを出したのお皿と新鮮なお水を注いだお皿(容器)を並べて用意して、食事中の猫がいつでもお水が飲めるようにしておきます。
フードを入れたお皿やお水の入った容器は、部屋の床に直接置いても構いませんが、猫が食べ散らかして床が汚れてしまうことも多いので、トレイに乗せてフードとお水を食事スペースに出してあげたり、予め食事スペースと決めた場所に、ランチョンマットやビニールシートを敷いておくといいでしょう。
また、ペット用の滑り止め機能があり、水洗いできる少し厚手のビニールシートも市販されているので、それを利用してみるもいいと思います。
それから、食事スペースに「猫草」を置いておくのもいいでしょう。その場合は少し大きめなランチョンマットやビニールシートを用意して、猫草もマットやシート内に納まるようにしたほうが見栄えもいいですし、床が汚れる心配も減るのでいいと思います。
猫の食事スペース設置場所の注意点
お住まいのアパートやマンションの部屋が狭い場合や、ワンルームで仕切りがないという場合でも、食事スペースと猫トイレは少し離れた場所に設置するようにしてください。
たとえその都度、排泄物の処理をしていても、猫のトイレには排泄物のニオイがついているものです。キレイ好きで清潔好きな猫にとっては、そのニオイがストレスの原因になることもあります。
ですから、食事スペースとトイレの間には目安として、少なくとも2m程度の距離をおくことをおすすめします。
一人暮らしで猫を飼う場合の猫の食事スペース
家(部屋)にいつも誰かいるという場合は、毎回決めた場所にフードとお水を出してあげて、もし床が汚れてもその都度掃除すれば済むのですが、一人暮らしで猫を飼う場合は、日中(夜のお仕事の方は夜間)は仕事などで、部屋を空けることになるので、フードとお水を出しっぱなしにするという飼い主さんがほとんどだと思います。
そのような場合だと、猫が食べ散らかしても、すぐには掃除できないので、予め少し大きさに余裕のあるランチョンマットやビニールシートなどを、猫の食事スペースに敷いておくと後の掃除がラクになります。また、マットやシートの素材は布製よりもビニール製のほうがお手入れが簡単に済みます。猫の食器を洗うの
と一緒に水洗いをしてしまえば、乾拭きするだけでまたすぐに使えます。
また、市販されているペット専用マット(シート)には、ビニール製で表面に凹凸があり置いた食器がズレにくく、裏面は密着するような形で滑りにくくなっているものもあるので、余裕があれば購入して利用してみるといいかもしれません。
また、このようなマット(シート)は、食事スペース用としてだけではなく、猫トイレの滑り止め、トイレ周りの汚れ防止としても利用できるので、1枚あるとなにかと重宝します(ハサミやカッターで簡単にカットできて、サイズを自分で調節できるものが多い)。
部屋に帰ったらすぐにフードとお水の交換を!
一人暮らしで猫を飼う場合、また、ご家族で猫を飼っているという場合でも、日中は猫だけでお留守番ということが多いと思います。キャットフードは酸化しやすいので、部屋に戻ったらできるだけ早く新しいフードを出してあげるようにしてください。その際、お水も新しい水に取り替えてください。
帰ってきてすぐに食器を洗うのが面倒という飼い主さんも多いと思います。その場合は、予めフード用の食器と、お水を入れる容器(同じもの)を、2セット揃えておくと便利です。2つあれば、とりあえず出してあった一組を片付けて、もう一組でフードとお水をすぐ猫に出してあげることができます。
片付けたほうは、飼い主さんが少し休んで落ち着いてから洗えばいいでしょう。
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