ねこねこ雑学 ~猫の体と能力の不思議~
ねこねこ雑学では、猫の体の不思議、種類、色、また猫に関係のある(ありそうな?)歴史・文化になどについての「猫雑学」を紹介します。
今回は、猫の肉球の役割と秘密などについての猫雑学です。
ねこねこ雑学 猫の肉球の秘密
今回は、猫の肉球についての猫の雑学を紹介します。
猫の肉球の主な役割
- 足音を消す(防音効果)
- クッションの役割
- においをつける
猫の肉球の主な役割はこの3つです。
足音を消す(防音効果)
猫の愛らしくやわらかい肉球には、衝撃を吸収し足音を消す防音効果があります。本来、猫は獲物を狙うハンターなので、足音を立てずに獲物に忍び寄り一気に仕留める必要があるので、肉球の防音効果は獲物を狩るときに役に立ちます。
猫と同じくペットとしての代表格である犬が、フローリングなどの床を歩くと足音が聞こえますが、これは爪が床に当たっている音です。猫の場合は、爪の出し入れが自由自在なので、歩くときには、爪を引っ込めています。爪が床に当たらないので猫の足音は聞こえません。
クッションの役割
猫のやわらかい肉球は、高い場所から飛び降りた際の衝撃を吸収、和らげるクッションの役目も果たしています。また、猫の肉球には足場の状況を確かめる感覚器の役割も持っているといわれています。
においをつける
猫を飼っていると、立っている飼い主さんの足に軽く「タッチ」してくることがあると思いますが、あれは、猫の肉球から出る汗がなわばりを示すスタンプ(マーキング)の役割をしているからです。
つまり「飼い主さんはわたしの物ニャ!だから、わたしのにおいをつけておくのニャ!」といったところでしょうか。
猫も人間のように汗をかく?!
「手に汗握る」という言葉がありますが、実際に人間は、極度に緊張したりすると手のひらにあせをかくことがありますが、実は、猫も緊張したり興奮したりすると、人間と同じように肉球に汗をかきます。
ただ、人間は手のひらだけでなく、ほぼ全身で汗をかきますが、猫は人間とは違い、汗腺が肉球にしかないので、体の中で唯一汗をかく場所が肉球です。なお、肉球でかく汗は、滑り止めの役目も果たしているといわれています。
濡れた場所を歩いていたわけでもないのに、猫の肉球を触ったら「しっとり」していると感じたことはありませんか?そんな時は、飼っている猫ちゃんが緊張しているのかもしれません。
肉球にも名前がついています
猫の肉球には、真ん中に大きなものが一つと、それぞれの指に一つずつついています。なお、前足には離れた場所にもう一つあります。
前足
- 掌球(しょうきゅう/真ん中)
- 指球(しきゅう/各指)
- 手根球(しゅこんきゅう/離れた場所)
後ろ足
- 足底球(そくていきゅう/真ん中)
- 趾球(しきゅう/各指)
その他の肉球の秘密
猫の肉球には毛が生えていません。肉球の表面の皮膚の厚さは約1mm。他の毛の生えている部分の皮膚の厚さは0.01~0.02mmほどといわれているので、肉球が他の部分の皮膚に比べかなり厚いというのがわかります。なるほど、これなら、クッションの役割を果たしているのもうなずけますね。
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